奥尻町長選 新村氏が初当選

 【奥尻】任期満了に伴う奥尻町長選は22日、投開票が行われ、新人で前町議会議長の新村卓実氏(56)=無所属=が1319票を獲得し、現職の和田良司氏(62)=同=を144票の小差で破り初当選を果たした。

 当日有権者数は2889人。投票総数は2536票。無効票は42票。投票率は87・78%で、2001年3月の前回選挙より2・03ポイント増加した。

 新村氏は、財政再建を優先した和田氏による町政運営で、町内経済の疲弊や行政サービスの低下を招いたと指摘。経済活性化を最優先課題とすることを公約に掲げていた。また、和田氏と町議会との対立による副町長の不在などの町政上の混乱を批判。人心一新による町政刷新を訴え、商工業者、建設業者などの支持を集めた。

 新村氏は同町出身。千葉商科大卒。1983年に町議に初当選。町長選出馬に伴い辞職するまで7期、町議会議長は通算4期務めた。現在は会社役員。

 敗れた和田氏は2001年4月、鴈原徹前町長の下で助役に就任したが、政策的な食い違いがあるとして任期中に退任した。05年の前回町長選で再選を目指した鴈原氏が、義弟である和田氏の出馬表明を受けて「町を二分すべきではない」として、出馬を断念した経緯もあり、鴈原氏の支持者を中心に選挙のしこりを残したことも響いた。鴈原氏は函館市を相手先に含めた市町村合併に前向きだったが、和田氏は合併論議を白紙化して行財政改革に取り組んだ。財政再建を町の緊急課題とする和田氏の実績を評価する声も根強かったが及ばなかった。

奥尻町長選挙開票結果(数字は当選回数)
 当 1319  新村 卓実56 無新(1)
   1175  和田 良司62 無現(1)

update 2009/2/23 10:05
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです