「はこだて賛歌」など作曲、廣瀬量平さん死去

 函館市出身の作曲家で、今年7月に函館市栄誉賞を受けた廣瀬量平さん=京都市在住=が24日午前11時7分、肝不全のため入院先の京都市内の病院で亡くなった。78歳。自宅は非公開。近親者で葬儀を行い、後日、「しのぶ会」を予定している。

 1930年、函館生まれ。61年に東京芸大作曲科専攻科を修了。「尺八とオーケストラのための協奏曲」など代表作は数多く、紫綬褒章や旭日小綬章を受けた。

 函館関連でも「はこだて賛歌」「岬のレクイエム」を作曲した。市民との合唱やフルート奏者育成など、文化・芸術の振興に貢献し、7人(組)目となる市栄誉賞を受けた。

 今月1日に開かれた母校の函館柏野小学校創立80周年記念式典に出席。西尾正範市長は「元気な姿を拝見したところで、誠に痛恨の極み。廣瀬氏の功績は郷土の誇りで、市民の記憶から決して消え去ることはない」とのコメントを発表した。柏野小の藤井良江校長も「子供たちのはこだて賛歌の合唱に、うれしそうな顔をされたのが印象的だった。講演会の一言一言が心に響き、函館に温かい思いのある素晴らしい方だった」と別れを惜しんだ。

update 2008/11/26 14:38
提供 - 函館新聞社


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