日明小で閉校式、129年の歴史に幕

update 2007/2/27 15:28

 【江差】3月に閉校する江差日明小学校(瀬川要三校長、児童39人)の閉校式が25日、同校で開かれ、地域とともに歩んだ129年に及ぶ歴史に幕を下ろした。江差町内では日明小など3校が4月に江差北小として統合する。3月4日には江差朝日小でも閉校式が行われる。

 会場の体育館は、地場産材を使ったぬくもりあふれる木造体育館。長年にわたり住民に親しまれてきた。式典には全校児童と教職員、同校ゆかりの地域住民約200人が出席した。

 濱谷一治町長は「自然に囲まれた日明小は文化発祥の地として発展を続け、卒業生は3000余人に上る。日明小の歴史と栄光を語り継ぎながら、新しい校風と伝統を作り上げて飛躍することを願っています」と式辞を述べた。

 瀬川校長は「かつての日明小は小中連携と複式学級による一貫した教育が、管内の教職員から尊敬を集めた。本校の教育を支えてくれた地域の皆さんに感謝します」とあいさつ。加藤修PTA会長は「学校から響く子供たちの声が地域の元気の源だった。保護者と住民は断腸の思いで統合を決断した。素晴らしい歴史を財産として心に刻んでほしい」と呼び掛けた。

 続いて、児童が行事や校舎の思い出を合唱と朗読で披露。壇上に並んだ全校児童は「僕たちは新たな出発をします。ありがとう日明小学校、さようなら日明小学校」と声を合わせて地域とともに歴史を刻んだ校舎との別れを惜しんだ。

 同校は1878(明治11)年に旧泊村で開校した日進小がルーツ。1906(同39)年には明倫小の合併で日明尋常小が開校。98年に120周年を迎えた。

提供 - 函館新聞社



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