江差測候所が9月で廃止、無人化へ

update 2007/6/9 11:37

 【江差】気象庁は8日、江差測候所(江差町姥神町)を9月末で廃止し、10月から無人の特別地域気象観測所に移行すると発表した。道内では本年度、江差、紋別(紋別市)の2測候所を廃止。全国では13測候所を廃止する。道内の測候所は浦河(日高管内浦河町)、寿都(後志管内寿都町)など5カ所になる。

 同庁は1996年度から、全国に当時97カ所あった測候所の無人化を推進。道南でも2002年に駒ケ岳の観測を担っていた森測候所(森町)が、札幌管区気象台の火山監視・情報センター発足に伴い廃止された。

 さらに、昨年6月に閣議決定された公務員削減対策では、2010年度までに残る46測候所も廃止する方針を打ち出した。昨年度、道内でも岩見沢(岩見沢市)、倶知安(後志管内倶知安町)の2測候所を廃止。1996年度以降に廃止された全国の測候所は55カ所に上る。

 無人観測所では、強化した機器による観測業務は継続。気温、降水量、風向、風速などのデータは、ネットワークを通じて近隣の気象台に集約する。これまでの観測データや気象情報の提供などは近隣の気象台が行い、江差測候所の場合は函館海洋気象台が担当となる。

 江差測候所は40年に江差町橋本町で業務開始。79年に江差合同庁舎に移転した。職員は8人。町は昨年度から全道の測候所所在地と連携し、国に測候所存続を要望していた。14日には同庁幹部が町役場を訪れ、測候所廃止を報告する予定という。

提供 - 函館新聞社



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