江差三下り発表大会 萩原さんが最優秀賞

update 2007/2/20 13:06

 【江差】江差追分の“母唄”として知られる民謡・江差三下(さんさが)り(道指定無形民俗文化財)の第2回発表大会が19日、江差追分会館で開かれ、江差町内で生花店を営む萩原克彦さん(65)が最優秀賞を受賞した。江差三下り会(会長・濱谷一治江差町長)の主催。町内をはじめ全国各地から22人が出場した。

 最優秀賞に輝いた萩原さんは、昨年の第1回発表大会で優秀賞を受賞。1979年の第17回江差追分全国大会優勝者で、98年には江差追分会から師匠として認定されたベテラン。

 トロフィーを手に喜びの歌声を披露した萩原さんは「江差三下がりを始めて15年ほど。昨年の優秀賞がプレッシャーになり、浅沼春義師匠の特訓を受けて大会に臨んだことが実った。これからますます本場の歌声を極めたい」と、笑顔で語った。

 江差三下りは、越後地方の船頭衆に歌い継がれた信州馬子唄がルーツ。北前船時代を通じて海を思わせる音律に変化しながら約250年前に江差に伝えられ、花街で歌い継がれる座敷唄として三味線と尺八の伴奏を加えて、しっとりとした粋な雰囲気のある歌となった。江差追分の始祖とされる佐之市が伝えたケンリョ節との融合で江差追分が成立したと伝えられている。

 大会入賞者の氏名は次の通り。(敬称略)

 ◇最優秀賞萩原克彦(江差)◇優秀賞奥泉勇篁(札幌)▽小野寺安喜(東京)◇審査員特別賞成田誠(札幌)▽森信佐句(愛知)

提供 - 函館新聞社



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