新入学商戦ピーク

update 2007/2/18 13:43

 もうすぐ1年生―。函館市内のデパートや大型スーパーなどでは、新入学生向けのランドセルや文房具などが多数並び、週末には親子連れらで混雑している。子どもたちは目を輝かせて売り場を歩き回り、学校生活への夢を膨らませている。また、写真館では新入学生だけでなく、人生の節目を写真に残そうとする人でにぎわっている。

 棒二森屋(若松町17)では、昨年10月にランドセルコーナーを設置。段階的に商品を増やし、現在は8メーカー、30種類を陳列している。人気の品は4万円前後。付属品に防犯ブザーや、子供の居場所をパソコンなどに知らせる機能付きの商品も登場している。例年、3月上旬に販売のピークを迎えるという。

 メンズウェア・ベビーチャイルド部の三ツ石誠課長は「男の子は緑や紺、女の子はピンクが人気」と話す。オレンジなどのカラフルな色はかつて、目立ち過ぎるなどと評判はいまひとつだったが、5年ほど前から人気が出てきた。「鮮やかさと、皆がそろって買い始めたのとで、違和感がなくなってきたのでは」と三ツ石課長。

 卒園(業)・入学式用の服は男女ともに黒や紺を基調にしたモノトーンが人気。シンプルで落ち着いたデザインが好まれているようだ。値段は1万5000円から3万円前後。

 イトーヨーカドー函館店(美原1)では「新入学用品フェア」と題し、鉛筆やノートなどの文房具を豊富にそろえている。文具・玩具担当の佐藤友章マネジャーは「学校説明会で必要な文房具の説明を受けた後、まとめ買いする人が多い」と話す。

 佐藤マネジャーによると、函館では小物を入れたりする「おどうぐ箱」の人気が、全国のイトーヨーカドー他店に比べて高いという。キャラクター商品の売れ行きも上々で、「学校で決められているデザインなどの規定が、他地域に比べて緩和されているのでは」と分析する。

 キダチ写真館(宝来町10)では昨年5月から、新入学児の記念写真について問い合わせがあったという。「家族全員で新入学の準備を楽しんでいるようですね」と木立久美子社長。記念撮影のピークは3月に入ってからだが、早い時期に撮影を終え、あいさつ回りの際に一緒に写真を渡す人もいるという。

 大学進学の記念撮影も増えている。地元を離れ、首都圏などに向かう人が多く、家族がそろう機会が少なくなるかためとみられる。木立社長は「色あせない思い出を残してほしい。家族というかけがえのない存在を考える機会になれば」と話している。

提供 - 函館新聞社



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