雪崩や山岳遭難事故想定 道警函本が救助訓練

update 2007/2/16 13:18

 【七飯】本格的な融雪期を前に、道警函館方面本部は15日、七飯町東大沼の函館七飯スキー場で雪崩や山岳遭難事故を想定した救助訓練を行った。青森県の八甲田山系では14日、死傷者の出る大規模な雪崩事故が起きたばかり。参加者は有事に備え、真剣な表情で訓練に臨んだ。

 訓練は、冬山への登山者が雪崩に巻き込まれ、救助を必要としている―という想定。道警函本管内の警察官でつくる特殊部隊「山岳遭難救助隊」の隊員8人が参加した。

 隊員は電波を受信することで居場所を知る「ビーコン」を使い、「大丈夫ですか。誰かいませんか」と声を掛けながら遭難者を捜索。「ゾンデ棒」と呼ばれる長さ約4メートルの細い金属棒を突き刺し、地面の感触を確かめながら雪に埋もれたバッグを見つけ、懸命にシャベルで掘り起こした。

 また、スノーモービルによる救助者の搬送訓練も実施。ロープでくくり付けられた簡易担架の左右と後方にスキー板を着用した隊員3人を配置し、急な斜面やカーブでも安全に運ぶ要領を確認した。

 視察に訪れた函館方面公安委員会の外山茂樹委員長は「八甲田山の事故のように、災害は忘れたころ、考えられないような状況で発生する。いざという時のために常日ごろから訓練に励んでほしい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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