支庁再編の反対堅持…桧山町村会・議長会 あす合同臨時会

2008/9/3
 【江差】桧山支庁管内町村会(会長・寺島光一郎乙部町長)と町村議会議長会(会長・若狭大四郎上ノ国町議会議長)は4日に開く合同臨時総会で、道の支庁再編への反対姿勢を堅持する方向で意見集約する方針を固めた。支庁再編をめぐっては、管内の町長・町議会議長と個別に会談した桧山支庁幹部から、支庁存続運動への“圧力”とも受け取れる発言があったとして議長会の一部が反発。徹底抗戦に向けた強硬論も噴出するなど、道側との亀裂は深まるばかりだ。

 議長会が町村会に総会開催を要請。関係者によると、支庁幹部が複数の議長と個別に会談した際に「反対を続ければ道や道議会に冷遇される」「公共事業の予算が減らされる」と発言したほか、一部の議長には会談の申し入れが無かったという。こうした対応に議長会は態度を硬化。「道に歯向かえば予算を削るという“どう喝”」(ある議長)と反発を強めている。

 町村会・議長会は5月1日の緊急総会で、支庁再編に反対する方針を決定。道議会では支庁再編条例が可決されたが、支庁所在地の江差町は徹底抗戦の姿勢を崩しておらず、臨時総会では7町の意思統一を図り結束を深める狙いがあるとみられる。

 道町村会(会長・寺島乙部町長)は8月、反対姿勢を堅持する一方、地方分権や地域振興に対する道の施策に対して積極的に提言を行う方針を決定。臨時総会でも道町村会の方針に沿った意見集約が行われる見通しだ。

 支庁再編をめぐっては、総務省が支庁再編の前提となっている公職選挙法改正案を12日召集予定の臨時国会に提出する方針だったが、福田康夫首相の辞意表明を受け、国会召集が大幅に遅れる見通しとなるなど先行きが不透明な情勢。町村会・議長会は情報交換を密にして、道をはじめ政府や国会の対応を見極める構えだ。

提供:函館新聞社

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