日舞にバイオリンとビオラ…日本舞踏家 藤間扇藤さん6日にリサイタル

2008/9/3
 東京を拠点に活動する函館出身の日本舞踊家藤間扇藤(せんふじ)さん(65)のリサイタル「扇藤の会」(扇藤会主催)が6日午後2時から、函館市民会館(湯川町1)小ホールで開かれる。ゲストにバイオリン、ビオラ奏者を迎え、西洋楽器との競演で日舞の新たな魅力を表現する。藤間さんは「踊りになじみがない人にも楽しんでもらいたい」とPRしている。

 藤間さんは函館にも教室を持ち、毎月指導に訪れている。リサイタルは1995年から1年半に1回のペースで開催し、函館朗読奉仕会の叶加奈子さんによる朗読やゲストを交え、古典から創作まで趣向を凝らした舞踊を披露している。

 今回は藤間さんや弟子の藤間扇里さんによる演舞、叶さんの朗読のほか、東京を拠点にフリーで活躍するビオラ奏者成谷仁志さんと、バイオリン奏者遠藤雄一さんがゲスト出演し、バッハの名曲を演奏する。

 日舞とバイオリンの競演「白鷺(さぎ)幻想」では、古典舞踊の曲で知られる長唄「鷺娘」を、人間の娘になりたい1羽のサギが望みをかなえるが、魔法が解けて鳥に戻るというおとぎ話にアレンジ。終盤で鳥に戻った悲しみをバッハ作曲の無伴奏バイオリンソナタ1番「フーガ」に合わせて表現する。藤間さんは「自由な発想で表現できるのが創作舞踊の魅力。『鷺娘』にこんな表現方法があるということを知ってもらいたい」と話している。

 入場料2500円。当日券も販売。問い合わせは扇藤会事務局(大野さん)TEL0138・52・0608。

提供:函館新聞社

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