ソバ畑で松前神楽

2008/9/1
 【福島】地域の安全や繁栄を祈り、秋の豊作を喜ぶ「第7回福島町『千軒そば』の花鑑賞会」(実行委主催)が31日、福島町千軒地区のソバ畑で行われた。純白のソバの花が秋風に揺れる中で、町民有志8人が松前神楽を奏上。演目ごとに会場からは「ようそろう(良い候)」と大きな掛け声が響いた。

 鑑賞会は、特産と伝統芸能を織り交ぜた内容で、秋の福島を代表するイベント。ことしも町内外から大勢が来場した。

 松前神楽は道無形文化財で福島では小学生から社会人でつくる福島町松前神楽保存会が伝承に励んでいる。

 太鼓や笛に合わせ、楽人8人が、五穀豊穣(ごこくほうじょう)の「福田舞」や家内安全の「八乙女舞(やおとめまい)」など5座を披露。八乙女舞では、福島中3年の田中真実さん(14)と笹井奈保さん(15)が、みこ姿で優雅な舞台を見せた。

 主催者を代表し、千軒地域活性化実行委の三浦勇会長(71)が「皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。多くの来場ありがとうございました」とあいさつした。

 昨年の様子を新聞で知り、ことし初めて来場した函館市の中村房江さん(65)は「幻想的な雰囲気がとてもすてきだった。また来年も来たい」と興奮した様子だった。

提供:函館新聞社

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