函館競輪場で戸井マグロの解体ショー

2008/9/1
 函館市金堀町10の函館競輪場で31日、道内外の市場で高値で取引されている「戸井マグロ」の解体ショーと即売会が開かれた。会場には多くの市民らが詰め掛け、地域を代表するブランド魚にまで成長したマグロが、手際よくさばかれていく様子をじっと見守っていた。

 函館ナイター競輪の来場者向けイベントとして実施。戸井漁協の森祐組合長は「前浜では現在、マグロ漁の最盛期を迎え、出荷先の全国各地で一番高い競り値がついている。一度賞味して、戸井マグロの味を知ってほしい」とあいさつした。

 解体ショーに登場したのは、津軽海峡で1週間ほど前に水揚げされた約80キロの本マグロ。船上で活締めにしたものを5、6度の低温冷蔵で熟成させたことで食べごろを迎えており、長い包丁でさばかれてあらわになっていく赤みを帯びた身に、見物客からは歓声とため息がこぼれた。

 解体後には、戸井マグロ3本約220キロ分を赤身やトロなどの部位ごとに切り分けて即売会が行われ、地元ではめったに手に入らない高級品を求めて、幾重もの人だかりができていた。

提供:函館新聞社

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