地デジの魅力 分かりやすく…聴覚障害者を対象に説明会

2008/8/31
 聴覚障害者を対象にした「耳の不自由な人のための…地上デジタル放送説明会」(函館中途失聴者・難聴者協会主催)が30日、函館市総合福祉センターで開かれた。NHK函館放送局の協力を得て地上デジタル放送の受信方法や魅力などを説明。手話通訳や要約筆記などを通じて、参加した30人が理解を深めた。

 これまで地上デジタル放送に関する説明会があっても手話通訳などの配慮がなく、参加しにくかった聴覚障害者のために初めて企画。この日は会場に手話通訳、要約筆記のほか、補聴器・人工内耳にマイクの音声を直接送り込んで聞こえやすくする「磁気誘導ループ」を準備し、情報が行き届くようにした。

 同局技術部の白鳥義人さんがアナログからデジタルへの移行スケジュールをはじめ、実際にデジタル放送の映像やデータ放送を見せながら画像の鮮明さや利便性を解説。「ただ見るだけのテレビではなく、これからはデータ放送も有効に利用して」と話した。

 参加者からは「話をゆっくり聞ける技術はないか」「字幕放送では字幕が映像に重なって見づらくなる。何とかならないか」などの質問や要望が出た。

 同協会事務局の三好昭博さんは「参加者から取ったアンケート結果を踏まえ、要望があれば次回以降の開催も考えていきたい」と話している。

提供:函館新聞社

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