マリーナ 西ふ頭に移設…旧函館ドック跡地売却

2008/8/30
 函館市土地開発公社が所有する旧函館ドック跡地を函館どつくに売却するのに伴い、港湾管理者である市は函館港港湾計画の一部を変更する。プレジャーボートの係留マリーナを西ふ頭に移設するためのもので、市は10月末をめどに、学識経験者や港湾事業者などでつくる函館港地方港湾審議会に諮問し、答申を得たい考え

 変更されるのは、2005年4月に策定した計画。買収先の函館どつくが、同跡地を修繕用ドックとして活用する意向を示していることから、現マリーナを含む交流厚生用地を工業用地に改める。

 新たなマリーナは、西ふ頭の西側に位置し、市有地・国有地のほか、市が函館どつくから取得または貸借する土地を合わせて、広さは2・1ヘクタール。従来の3・8ヘクタールに比べて縮小されるものの、通行用の道路は周囲の整備済みのものを利用でき、海上で係留できる桟橋6カ所と陸上の保管スペースを設けることで、収容規模は現在の最大270隻と変わらない。

 市は現在、新たな港湾計画書の策定を進めており、10月末ごろに地方港湾審議会を開催。了承を得られれば、同跡地の売却期限とする来年3月末までに新たなマリーナの供用開始ができるよう、設置費用を負担する函館どつくと協議を重ねていく。

 市港湾空港部は「細かい調整や未確定要素は残されているものの、これまで通りマリーナを利用できるようになるので、船舶の所有者に理解を得られるはず」と話している。

提供:函館新聞社

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