優れた若者応援したい…小原さん「元町画廊」開設

2008/8/30
 元函館中部高校定時制教員で、趣味の絵画を続ける函館市谷地頭町の小原雅夫さん(60)は、ことし3月の定年退職を機に、同市元町に「元町画廊」を開設した。オープン記念とし、9月1日から28日まで自選展「淡彩で描く花と風景」を開く。「画廊でより多くの人と交流を交わし、優れた才能を持つ若者を応援していきたい」と話している。

 1979年、赴任先の空知管内夕張市で、趣味を持つ同僚が多いことを受け、自身も何かに取り組もうと、自宅にあった妻の画材を取り出して油絵を始めた。以来、独学で油彩や水彩を描き続けた。「限られた期間だけでなく、いつでも鑑賞できる場所を作りたかった」とギャラリー開設の経緯を語る。

 場所は、観光客が多く訪れる元町を選んだ。画廊は鉄筋コンクリートの2階建てで、グレーと黒色の落ち着いた色合い。各階約69平方bの広さで、1階は自身のアトリエ、2階はギャラリーとして開放(有料)、トイレや控え室なども完備されている。

 これまで開いた個展の経験を生かし、自在に回転する電球型蛍光灯を取り付けた。窓の配置や室内の配色などパソコンや模型を使って何度もシュミレーションを繰り返し、大きな窓から差し込む光を遮断する工夫もした。「美術作品だけでなく、講座やミニコンサートにも使用してもらい、にぎわってほしい」と胸を弾ませる。

 自選展では、マーガレットやバラなどの花や、家族旅行で訪れた海外の街角を描いた水彩画を展示。展示時間は午前11時から午後5時まで(日曜日は正午から)で、毎週月、水曜日は休館。一般への貸し出しは12月上旬からを予定。希望者は小原さんまでTEL0138・23・6304。

提供:函館新聞社

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