エアトランセ 本社を東京移転へ

2008/8/29
 地域コミューター航空会社のエアトランセ(函館市高松町、江村林香社長)が、11月にも東京都内への本社移転を計画していることが28日までに分かった。運航拠点も中部国際空港(愛知県常滑市)を軸に移転先を検討しており、今秋にも函館から事実上撤退する公算が大きくなった。

 関係者によると、営業事務所となる本社を東京都内に移した上で、航空事業は継続させる方針。現在、函館空港にある格納庫や事務所などは当面残しながら、チャーター便の利用が多い中部国際空港を軸に運航拠点の移転先の調整を進めており、11月に開く臨時株主総会で承認されれば正式に決定する見通しだ。

 江村社長は「今は何も話せない」とし、29日に記者会見し、今後の事業計画などを明らかにするという。

 同社は2005年3月、18人乗りの小型機を使って函館―帯広間で就航。同年8月に本社を東京から函館に移転した後、道内地方路線を次々に開設した。しかし、利用客の伸び悩みで運休、廃止が相次ぎ、昨年11月までにピーク時に5路線あった定期便事業から撤退。現在は函館と仙台、女満別を結ぶチャーター便を運航している。

提供:函館新聞社

ニュース一覧へ戻る



函館ニュースヘッドライン



(C)e-HAKODATE