湊被告1000万円で保釈

2008/8/27
 函館地裁は26日、談合罪で起訴された森町長の湊美喜夫被告(79)の保釈を認めた。同被告の弁護士によると、湊被告は保釈金1000万円を同地裁に納付し、同日午後、函館市内の拘置先から釈放された。

 湊被告は、町消防防災センター建設工事をめぐる談合にかかわったとして、道警が1日に競売入札妨害(談合)の疑いで逮捕、函館地検が22日に同地裁に起訴した。弁護士は同日、保釈請求をしたが、証拠を隠滅する恐れがあるとして同地裁が請求を却下、引き続き弁護士以外の接見を禁じていた。

 同弁護士は「湊被告は(入札にかかわる)決済をしたことなど行政的な責任を認めたが、検察が言うような、談合への関与については認めていないと認識している。湊被告は他の被告に弱みを握られていたことや、金を受け取ったなどの話もしていない」とした。

 起訴状などによると、湊被告は2005年9月28日執行の同センターの指名競争入札において、東急建設の幹部や仲介役の男らと共謀し、東急建設と星組渡辺土建が組んだ共同企業体が落札できるよう、他の入札参加業者らとともに談合した。湊被告は東急建設が入札に参加する際、略式起訴された部下の元建設課長らに指示して、東急建設の入札参加に便宜を図ったとされている。

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