知事会談を拒否…江差・浦河町長

2008/8/27
 【江差】道の支庁再編に反対している濱谷一治江差町長、谷川弘一郎日高管内浦河町長は26日までに、道が打診している高橋はるみ知事との「直接会談」を拒否する方針を固めた。

 9月の定例道議会では支庁再編に反対する民主党など野党会派から、支庁再編後の地域振興策や市町村との関係修復に向けた取り組みが問われるのは必至。道は道議会開会を前に、両町長や道町村会(会長・寺島光一郎乙部町長)との協議を急ぎたい考えだが、徹底抗戦の構えを示す両町などの不信感は依然として根強く、対話再開の糸口は見いだせない状態だ。

 道は6月下旬、道議会が支庁再編条例を可決した直後から、高橋知事の地元入りや関係首長との会談を打診。支庁廃止反対で結束する両町は「市町村との対話を欠いたまま条例提案に踏み切った知事の責任は大きい」として、申し入れを拒否してきた。

 道町村会が12日、支庁再編への反対姿勢を堅持する方針を決めたこともあり、両町長はあらためて申し入れを拒否する方針で一致。道町村会の寺島会長も、高橋知事との対話再開は「現時点では時期尚早」として難色を示している。

 道はこれまでに、再編後の本・支庁の組織機構、支庁廃止地域への支援策については具体案を示しておらず、「具体案がなければ話し合いにもならない。市町村との議論を無視して条例提案を急いだツケが回ってきた」(ある町長)との批判も根強い。

 また、江差町は、政府・与党が臨時国会を9月12日に召集する方針を決めたことを受け、支庁再編の前提となる公職選挙法改正をめぐる動きを注視。法改正に反対姿勢を示す民主党などの動向について情報収集を進めている。

提供:函館新聞社

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