7月の函館港貿易概況 輸出入とも2カ月ぶりマイナス

2008/8/26
 函館税関が25日に発表した7月の函館港貿易概況によると、輸出は主力の船舶や一般機械の全減が響き、前年同月比92・6%減の1億8000万円、輸入は魚介類・同調整品や石炭などが大幅に減少し、同1・2%減の14億5300万円となり、輸出入とも単月ベースでは2カ月ぶりのマイナスとなった。

 輸出の品目別では、主力の船舶が前年2隻あった貨物船がゼロだったため、額で同22億5100万円減と全体の数字を押し下げた。一般機械も中国向けの加熱・冷却用機器が全減した。一方、魚介類・同調整品は中国向けのサケや韓国向けのタラが数量、額とも急伸し、全体の額では同7・1%増の2900万円だった。

 輸入は魚介類・同調整品がウニの全減などが影響し数量で同20・6%減、額で13・8%減の8億9900万円とともに減少。石炭は数量で56・3%減だったが、額では価格上昇に伴い同48%減にとどまった。小麦・メスリンや粗鉱物は数量、額ともに全増。ドイツからの電動装置などが伸びた一般機械は同72・4倍の9500万円、ロシアからの丸太などが増えた木材は同2・3倍の2900万円と好調だった。

 輸出入の合計は同58・1%減の16億3300万円で、輸出入のバランスは12億7200万円の大幅な入超だった。

 同税関管内の(道内と青森、岩手、秋田の東北3県)では、輸出が石油製品や鉄鋼などで急増し、同53・3%増の655億2900万円と過去最高を更新。輸入は価格が高騰している原・粗油や石炭、肥料などが伸び、同38%増の13カ月連続のプラスに推移し、前月に次ぐ過去3位を記録した。

提供:函館新聞社

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