新幹線「車両基地」工事本格化、29日に安全祈願祭

update 2008/8/24 14:15

 【七飯、北斗】2015年度に開業が予定されている北海道新幹線新函館―新青森間の開業に向け、「函館総合車両基地」の路盤工事が本格化する。トンネル掘削工事着工に続き、七飯町飯田町から北斗市稲里にまたがる農地33ヘクタールに車両の整備や留置を行う施設の土台づくりに着手する。現在、予定地内4カ所に計1万平方ヘクタールの試験盛り土を実施。来春の本格工事を前に、29日に施工する鹿島(東京)・荒井(旭川)・中山(札幌)特定建設工事共同企業体による安全祈願が行われる。

 同基地は新駅を起点に約2キロの地点に立地。JR函館本線と新川排水路に囲まれた扇型の土地に基礎工事を施す。同工事終了後はあらゆる車両点検に対応し、夜間は車両を収容する留置線などを持つ施設が建設され、完成すれば、仙台以北では初めてとなる総合車両基地となる。

 工事実施計画に基づき、土台工事となる路盤工事の工期はことし2月から2012年3月までの5カ年計画。用地買収は9割を終え、本年度は4月に住民への説明会を開催後、工事場所内4カ所に北斗市から持ち込んだ土で試験盛り土を施し、沈下を実証。来春から4カ年で敷地内に約2メートルの盛り土を行う。

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構北斗鉄道建設所は「工事は計画通り」と話し、進ちょく状況は順調だ。同建設所によると8月末現在、2005年9月に着工した渡島当別トンネル(8・1キロ)は東側、西側両側から約7割の掘削を終え、07年3月に着工した新茂辺地トンネル(3・2キロ)は発注した東側1・8キロのうち4割を掘削、08年3月に発注した幸連トンネルはヤード造成等の準備工事に着手している。

提供 - 函館新聞社



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