市役所本庁舎、今年は冷房稼動ゼロ

2008/8/24
 函館・道南は例年に比べ過ごしやすい夏となり、函館市役所本庁舎は今夏の冷房稼働日がゼロとなっている。夏の軽装「クールビズ」を6月から9月末まで実施し、冷房を入れる外気温を30度に設定。今夏の函館は30度以上の真夏日がなく、市総務課は「経費節減のため、できれば冷房を入れないで済むことを期待している」と話している。

 気温が仮に30度未満でも、不快指数が77以上に達すれば冷房を入れる。

 ここ数日は肌寒さすら感じるが、これまで多少暑い日があっても冷房なしで乗り切り、原油高の中で光熱費が抑制されている。同課によると、従来は1日8時間の冷房稼働で10万円かかったが、昨今の原油高の影響で重油代や電気代が上昇し、今年は1日で20万円かかる試算という。。

 市は2005年度からクールビズを実施。昨年の冷房稼動日数は8日間で、ビズの基準がなければもう8日間は冷房が必要だった。単純計算で80万円(10万円×8日)の冷房費が抑制された。

 今夏の冷房稼動日がゼロで終わると仮定。その上で昨年の気候や気温と単純に比較すると、今年は16日分の冷房費が浮くことになる。冷房費は倍増しており、天のおかげと職員の我慢で“効果額”は320万円(20万円×16日)となる。

 函館海洋気象台によると、函館の今夏の最高気温は8月5日の28・8度。太平洋高気圧の張り出しが弱く、雨も多かった。「ここ数日が気温の底。これから平年値に戻る」という。ただ、22日発表の1カ月予報で、第1週(23日―29日)の気温の低い確率は60%。「冷房ゼロ」が達成されるかもしれない。 

提供:函館新聞社

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