湯の川温泉いさり火まつり最終日

2008/8/18
 函館市内の湯の川温泉街を舞台にした「第43回はこだて湯の川温泉いさり火まつり」(実行委主催)は17日、最終日を迎え、温泉を湯倉神社(同市湯川町2)に奉納する恒例の「献湯行列」が行われた。市内外から集まった担ぎ手が、温泉街に威勢の良い掛け声を響かせた。

 献湯行列は、温泉の恵みに感謝する湯の川地区の伝統行事。各温泉やホテルなどでくみ上げた湯をみこしに乗せ、地域の鎮守、湯倉神社まで運ぶ儀式だ。

 函館湯の川割烹(かっぽう)旅館若松(同町1、中澤美樹社長)で開かれた採湯式では、実行委の大桃泰行委員長が「若さと迫力を発揮し、道中けがのないようよろしくお願いします」とあいさつ。神事を執り行った後、同旅館の源泉をみこしに積んだ。

 法被姿の約40人がみこしを担ぎ出発。温泉街で営業するホテルなどを経由し、同神社まで約1時間半かけて練り歩いた。

 みこしの後ろには、コンテストを兼ねた仮装行列の参加グループ9組31人が続き、人気キャラクターの着ぐるみや青森ねぶたの跳人(はねと)姿などをして沿道の観客を楽しませた。

 息子4人とともにイカやスキューバーダイビングの格好で行列に参加した滝沢町の若山恵美さん(33)は「案を練るのが大変。皆と一緒に仮装して歩くのは楽しい」と話し、初めてみこし担ぎに参加した大竹充さん(23)と石戸涼太さん(19)=ともに湯の川グランドホテル社員=は「とにかく一生懸命やろうと思い担ぎ手に参加した。無我夢中だった」と振り返っていた。

 この日は、湯浜公園(同町2)で旬の農産物や魚介類などを販売する味覚市や、同神社では音楽ライブも行われた。

提供:函館新聞社

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