07年度債の金利は1・8%…函館市

update 2008/8/17 15:30

 函館市が5月に発行した2007年度債(借金)の民間資金の金利は1・8%で、前年度の1・77%とほぼ同じ水準となっている。市財政課は「全額を金融機関の入札で決めているため競争原理が働き、低い利率で借り入れることができる」と話している。

 民間資金の起債発行額は、06年度が約88億円で、07年度は約80億円に減少した。これ以外に、財務省などが発行する政府系資金による起債がある。

 金融機関にとって自治体の起債は信用力が高いが、金利は市町村の財政力や償還期間、固定か変動かなどの諸条件により変わるため、一概に比較はできない。ただ、函館市の場合は80億円という高額な起債を一括入札で決めるため競争力が働き、資金に余裕のある金融機関であれば、ある程度利率を抑えても入札しやすく、借り手に有利な形となるという。

 都市銀行が優良企業に貸し出す最優良金利・長期プライムレートの5月の金利は2・4%だった。市の07年度債はこれを0・6ポイント下回っている。起債は15年償還で5年後に金利の見直しがあるが、これも長プラと連動した形となる。

 市町村によっては、起債の全額や一定割合を指定金融機関や複数の金融機関によるシンジケート団に発行し、条件交渉で金利を決めているところもある。

 同課は「将来のことを考えると、できるだけ起債発行額を抑え、償還金が交付税で措置されるような質のいい起債を利用していくことが求められている。償還金も税金で賄うため、今後も低利で有利な起債発行を心掛けたい」と話している。

 市の全会計を合わせた起債発行額は03、04年度で約2900億円あったが、07年度の決算見込みでは約2840億円に減少する見込み。

提供 - 函館新聞社



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