恒久平和の実現を誓う…トラピスチヌ修道院で祈りの集い

2008/8/16
 63回目の終戦記念日を迎えた15日、函館市内や七飯町では戦没者を追悼する式典、鐘を鳴らし世界平和を祈る行事が行われた。参加した市民らは悲惨な戦争を二度と起こさないように、恒久平和の実現を誓っていた。

 函館市上湯川町の天使の聖母トラピスチヌ修道院では、「世界平和のための祈りの集い」が行われた。一般市民に聖堂の一部「客舎聖堂」を開放し、修道女と市民がともに平和を祈った。

 荘厳な雰囲気の中、司祭のあいさつから始まり、60人の修道女やその親族と一緒に詩編を唱和、賛歌を斉唱。修道女5人が「平和の鐘」を150回連鐘し、参加した市民も黙とうをささげた。

 同修道院は昨秋の「はこだて湯の川オンパク」で一般市民が祈りを体験できる企画に協力。この時、参加した市民から「8月15日にも一緒に平和を祈りたい」と手紙をもらったことから今回初めて機会を設けた。市内から参加した女性会社員(40)は「世界ではまだ戦争が絶えないので、自分ができることとして平和を祈りに来た。厳かで感動的だった」と感激した様子。青木秀子修道院長は「わたしたちは毎年祈りをささげているが、ことしは市民と一緒にできてうれしい」と話していた。

提供:函館新聞社

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