プラスチックごみに異物20l超、注射針混入も。函館市環境部調査

update 2008/8/15 13:00

 函館市環境部はこのほど、「プラスチック容器包装」の分別調査を初めて実施した。収集された同資源に、可燃・不燃ごみや、そのほかの資源ごみなどの異物が入っている割合は22・2パーセントと高いことが分かった。注射針などの医療品が混入している場合もあることから、同部は「さらなる周知が必要」として分別の徹底を呼びかける。

 プラスチック容器包装の収集で集まった資源に、異物が多く見られることから実施した。5、7日に函館市内から収集した270キロ中、住宅地のほか、商業、漁業、農業の各地域からまんべんなく、合わせて118・4キロを抽出。8日に職員が手作業で再分別調査した。

 プラスチック容器包装と認められるものは77・8パーセント。うち1・6パーセントは、ことし4月からペットボトルに区分変更された、酒やしょうゆなどの容器で、表示がプラスチックとなっていたため含まれたと思われる。

 異物で最も多かったのは、12・4パーセントを占めた食品かすなどが付着したプラスチック容器。インスタント食品の容器に食べ残しが入っていたり、納豆の容器には中身が入ったままのものもあり、腐敗臭を発していた。可燃ごみは4・0パーセントで、紙容器やたばこ容器などのほか、台所から出たとみられる生ごみもあった。不燃ごみは0・9パーセント、缶、瓶、ペットボトルなどの容器類は4・8パーセントだった。

 一方、カミソリやナイフ、使い捨てライターなどの危険物は0・1パーセント。電池や注射針、点滴パックなどの医療品については今回発見されなかったが、再生事業者に渡す前に再選別する「函館プラスチック処理センター」(同市東山町)によると、これらの危険物も定期的に一定量の混入が認められるという。糖尿病患者などが使用するインシュリンの注射針については、受け入れ先の再生事業者(秋田県)で、同市から出されたプラスチックに含まれていたむき出しの針が人体に刺さる事故が起きているという。

 調査を受けて同部は「異物混入率が非常に高い。危険物は収集・分別作業者にとって脅威であり、分別徹底や汚れを落とすよう周知することが必要」としている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです