森町談合、湊町長の拘置延長

update 2008/8/13 13:34

 2005年9月に森町が発注した町消防防災センター建設工事の指名競争入札をめぐる談合事件で、函館地検は12日、偽計入札妨害(談合)容疑で逮捕、送致された町長の湊美喜夫容疑者(79)と同町の元建設課長、釜沢弘容疑者(61)について、22日まで10日間の拘置延長を函館地裁に請求し認められた。湊容疑者は依然として談合への関与を否認している模様だが、同地検は既に起訴した業者らの供述などから、湊容疑者が主導したとされる官製談合の実態を解明、立件する方針だ。

 道警捜査二課、道警函本捜査課などの合同捜査班はこれまでに、湊容疑者をはじめ、共同企業体(JV)を組んで同工事を落札した東急建設幹部や仲介役の男ら計9人を談合容疑で逮捕した。このうち、東急建設札幌支店の幹部3人と、星組渡辺土建の前社長渡辺英明被告(56)、函館市内の設備会社社長藪下宏一被告(61)ら5人が6日、起訴されている。

 藪下被告とともに談合の受注工作に動いたとされる同市内の自称自営業登真人(のぼり・まこんど)容疑者(60)については、同地検が拘置期限満期となる13日、同地裁に起訴する見通しだ。

 これまでの調べで、工事受注をもくろんだ東急建設が急きょJVに参入した背景に、湊容疑者の強い意向が働き、これまでの調べで容疑を認めている釜沢容疑者が関係書類の偽造を行うなどして、調整を図ったとみられている。

 一方で、町長が不在となった森町は6日の記者会見で、湊容疑者が弁護士を通じて「自分は大丈夫だ。心配掛けてすまない」と話していると明かしたが、片野滋総務課長によると、同日以降、湊容疑者からの連絡はないとしている。

提供 - 函館新聞社



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