バス・タクシーも原油高で悲鳴 市内で合同デモ

update 2008/8/12 12:36

 原油高に伴う燃料価格の高騰を受け、道南のバス、タクシー事業者などでつくる函館地区バス協会(寺坂伊佐夫会長)と、函館地区ハイヤー協会(鍵谷良一会長)は11日、JR函館駅前などで国に緊急対策を求めるデモ行進を行った。こうした業界団体の動きは道内で初めて。異例の要請行動は運賃の値上げが容易でない公共交通の担い手の窮状を訴える狙いがある。

 この日は渡島・桧山管内の関係者100人余りと、バス、タクシー各5台ずつが参加。函館市若松町の若松小路で行われた出発式で、寺坂会長は「燃料費の高騰で企業努力も我慢の限界。強い決意でまずは行動を起こそう」と訴えた。

 一行ははちまき姿で「軽油価格を下げろ!」「このままでは市民の足は守れません」―などと書かれたプラカードを手に、同市大森町の大森稲荷(いなり)神社前まで約1キロを行進。参加者は道中、「運輸事業者の救済を」「石油租税の見直しを」などとシュプレヒコールを繰り返した。

 両協会によると、バス燃料となる軽油の仕入れ価格は2004年3月に1リットル当たり約65円だったが、今年6月には約129円と倍増し、現在も過去最高値を更新中。タクシーの主燃料のLPガスも03年には50円台だったものの、現在は100円を超えるまで上昇する危機的状況だ。

 デモ行進後には、道運輸局函館運輸支局で緊急集会も開催。寺坂、鍵谷両会長名で「このままでは地域住民の足としての公共交通を守ることができない」(同バス協)、「燃料価格の高騰は経営努力の域を超えた死活問題」(同ハイヤー協)などとする要望書を同支局の斉藤芳道支局長に手渡し、石油諸税の減免措置や補助金制度の新設などの支援策を求めた。

提供 - 函館新聞社



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