函病、07年度末の未収金1億減

update 2008/8/12 12:33

 市立函館病院(函館市港町1、吉川修身院長)の未収金の累積額が2007年度末で約6億300万円となり、06年度末の約7億2900万円よりも約1億円以上減ったことが11日までに分かった。同病院は07度から実施した徴収体制強化の効果の表れと見ている。

 同病院の未収金累積額は包括外部監査や議会でも問題視され、07年度から対策を強化した。未収金の多くは失業などで経済力のない人が該当しているが、中には医療費の支払いを踏み倒す人もおり、悪質な患者には法的措置も含めて徴収に当たった。

 また、夜間救急にも支払い窓口を置き、治療費を即日徴収する体制に移行。所持金が無く支払いができなかった患者には誓約書を提出してもらい、入院予定患者には事前に医療費の想定額や支払い方法を説明するなどの対応をした。

 対策の強化によって累積額を圧縮したが、6億以上の累積額は病院経営を圧迫する要因の一つとなっている。同病院医事課は「累積額の圧縮に向けて対策を続けていくが、払っていない人に対する相談、交渉もしていきたい。医療費が高額となり、支払いが難しい方はぜひ相談をしてほしい」としている。

提供 - 函館新聞社



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