採血器使い回し、道南は49施設

update 2008/8/8 19:04

 血糖値の測定などに使う採血器の使い回しが相次いだ問題で、厚生労働省は7日までに全国の医療施設などの実態調査結果を発表した。道内では針だけを交換した器具本体の使い回しは609施設で確認され、うち道南では函館市や北斗市など11市町の49施設に及んだ。同省は2年前に使い回しを禁止するよう求めたが、禁止後も不適切な使用を続けた医療機関も多数あり、徹底されなかった実態が浮き彫りとなった。道内で針の使い回しは確認されていない。

 同省の発表によると、道南関係は函館市が28施設、七飯町6施設、北斗市5施設、江差町、せたな町が各2施設、木古内、知内、八雲、上ノ国、今金、奥尻の6町が各1施設。いずれのケースも針のみを交換し、針を保護するキャップ部分をアルコール消毒し、複数人に使用していた。

 器具は針を刺して微量の血液を採取するものだが、針を通して肝炎感染する恐れがあるとされている。ただ、針を交換しても保護キャップに付着した血液からも肝炎感染を否定できず、同省が全国の医療機関に対して実態調査を行っていた。

 今回の公表を受けて、市立函館保健所や渡島、桧山管内の各保健所は公表された医療機関に対し、患者への説明、相談を徹底するよう通知するとともに採血器の適切使用を図るよう求めた。

 同省は心当たりのある人に対し、医療機関や最寄りの保健所への相談を呼び掛けている。使い回しの施設名については8日以降、同省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)でも公表する考え。

 道は同省の調査の対象にならなかった介護、福祉施設についても独自調査を行い、道内全体で74施設、渡島、桧山管内では計7施設で使い回しが確認されている。

提供 - 函館新聞社



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