東日本フェリー、ナッチャン値上げ、減便へ

update 2008/8/5 10:00

 函館と青森を結ぶ高速船「ナッチャンRera/World(レラ、ワールド)」を運航する東日本フェリー(函館市港町3、古閑信二社長)は4日、原油高に伴う燃料高騰のため、9月からの高速船の運賃を一律30%引き上げると発表した。高速船の運賃改定は就航以来初めて。料金の改定に伴い9月以降の運航ダイヤも一部減便となる。

 同社によると、燃料の軽油価格は昨年8月に1リットル当たり68円だったが、今年8月には107円と、約1・5倍に膨らんだ。これまで同社は人件費を抑えたり、修繕費を削減したりと経費節減に取り組んできたが、「自助努力でカバーできる範囲を超えている」という。

 今回の改定で、青函高速船の片道運賃は、エコノミーで大人5000円が6500円に、ビジネスで同6000円が7800円に、エグゼクティブで同1万円が1万3000円となる。車両のほか、バイクなどの手荷物運賃もそれぞれ3割アップする。

 車両よりも旅客がメーンの高速船は、深夜時間帯の利用者が朝夕の便に比べ10分の1程度にとどまることから、閑散期に入る秋・冬季の減便も決めた。9月1日―10月31日までは計2便、11月1―30日は計4便の運航を取りやめ、1月からの予定だった2往復4便体制を12月から前倒しする。

 同社は「燃料価格の負担増が経営を圧迫している。合理化やコスト削減で値上げ以外の方策を探ってきたが、安定的なサービスを維持するためにはやむを得ない」と理解を求めている。高速船はレラが昨年9月、ワールドが今年5月に就航し、現在1日6往復12便運航。就航以来の利用客数は7月末現在、両便合わせて計25万2671人。

提供 - 函館新聞社



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