道南地方で局地的大雨…江差、上ノ国 土砂崩れや冠水

update 2008/8/4 10:49

 本道付近に活発な前線が停滞し、前線上を低気圧が通過した影響で、3日の道南地方は局地的な大雨になり、桧山南部では土砂崩れなどの被害が起出たほか、交通機関にも影響が出た。

 函館海洋気象台によると、2日の午前9時から3日午後9時までの降水量は、上ノ国町石崎222・5ミリ、江差町183・0ミリ、厚沢部町鶉157・5ミリ、福島町千軒144・0ミリ、森町101・0ミリ。上ノ国町石崎では、1日の降水量が過去最高となった。上ノ国、江差両町では、民家や農地の冠水、土砂崩れなどの被害が相次ぎ、両町役場では被害の調査に追われた。

 上ノ国町では町役場がある大留地区をはじめ、山間部の湯ノ岱、宮越、小森、海岸部の汐吹、石崎、小砂子など広い範囲で、住宅の浸水や土砂崩れが発生した。町は土砂災害の危険性が高まったとして、木ノ子地区の131世帯・299人に自主避難を要請。町立体育館の避難所を開設して避難を呼び掛けた。

 汐吹地区の国道228号では午後5時20分ごろ、道路わきの斜面が崩れ、函館開発建設部は現場付近の約1・5キロを通行止めにした。また、同9時現在、天の川以南の地域で停電が発生している。

 江差町では、柏町、豊川町、緑が丘の計4カ所で住宅の裏山などで土砂崩れ起き、茂尻町では住宅や道路が冠水した。町は柏町、豊川両町の7世帯15人に、災害対策基本法に基づく避難勧告を出し、住民は町役場などに避難した。町北部では水堀・小黒部地区などの広範囲で水田や畑が冠水する被害が発生した。

 函館土木現業所は同10時現在、函館市蛾眉野町と同市原木町を結ぶ道道970号(蛾眉野原木線)の一部区間約10キロ、宮越―湯ノ岱間の道道5号(江差木古内線)の5・8キロなど、道道の8カ所を落石や土砂崩れなどの恐れがあるとして通行止めにした。

 JR北海道は、午前9時43分ごろから、降雨の影響で江差線の湯ノ岱―江差間など、一部区間で徐行運転や運転を見合わせるなど、終日ダイヤが乱れた。午後4時すぎには、木古内―江差間の全区間が運休。この影響で、函館と江差を結ぶ普通列車など計7本が部分運休するなどした。同社によると、線路には問題がないため、4日の運行は天候の状況をみて判断する。

提供 - 函館新聞社



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