ベロタクシー運行開始

update 2008/4/8 19:48

 函館市内で7日から、環境に優しい乗り物として脚光を浴びている自転車タクシー「ベロタクシー」が運行を始めた。道内では初めて。導入したのは、北大水産学部3年の茂呂信哉さん(22)が設立した「トライワッカ北海道」。西部地区を拠点に3台を走行させ、観光客の新たな足となって函館の魅力をアピールする。

 ベロタクシーは、ドイツで開発された電動アシストモーター付きの三輪自転車。車体はリサイクル可能なポリエチレン製で、排気ガスを一切出さず環境に配慮した交通手段として注目されている。車両は動く広告媒体にもなり、欧州を中心に日本でも22カ所で運行されている。前席に運転手1人、後部席に大人2人が乗車でき、速さは平均時速約11キロと早歩きよりも少し早い程度。坂道の多い西部地区でも歩き疲れずに、ゆっくりと町並みを堪能できるという。

 初日は午前10時に金森洋物館前(末広町)から運行をスタート。オレンジと赤色などのカラフルな広告が施されたベロタクシーは、さっそうとベイエリアを駆け抜けた。茂呂社長自らドライバーとして乗車し、道行く観光客に声を掛けてPR。「期待を裏切らない走りで観光客に喜んでもらえるサービスを提供したい」と意気込みを語った。観光シーズンの本番に向け、さらに2台増車する予定だ。

 同社は昨年12月に設立。これに先立ち同11月から1カ月間、仙台市で運行しているベロタクシーを1台借りて函館市内で試験運行し、約200人が乗車した。茂呂社長は「ベロタクシーを通じて観光客に地元の人と触れ合う機会を提供し、函館の良さを売り込みたい」と地域活性化への思いも込める。

 料金は1人15分2000円から。4月から11月まで運行する。不定休で天候などにより運休する場合もある。午前11時から午後5時まで、金森赤レンガ倉庫付近を中心に西部地区やJR函館駅付近を巡回する。乗車する際は走行中に呼び止めるほか、電話予約もできる。予約はTEL080・3290・0476。

提供 - 函館新聞社



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