函館地裁 来月1、2日に一般対象模擬裁判

update 2007/2/14 12:40

 函館地裁(矢村宏所長)は3月1、2両日、同地裁で一般人を裁判員役にした初めての模擬裁判を実施する。裁判員は法廷で裁判官とともに、架空のタクシー運転手強盗殺人事件を審理し、評議、判決宣告までを行う。13日には、実施を前に同地裁で、事前に争点などを整理する公判前整理手続きが行われた。

 同地裁では職員や報道関係者らを裁判員にした模擬裁判を過去3回実施。昨年12月に裁判員裁判法廷が完成したことなどから、裁判員裁判の流れの検証や制度理解を目的に、一般対象の模擬裁判を企画した。検察官は函館地検の検事が、弁護士は函館弁護士会の弁護士がそれぞれ務める。

 事件は住所不定、無職の男が、乗車したタクシー運転手の男性をナイフで殺害し、売上金などを奪った架空の強盗殺人事件。公判前整理手続きは通常は非公開で行われるが、報道陣や法曹関係者に公開され、約30人が見学した。

 検察、弁護側双方が事前に交換した証明、主張予定事実記載書を基に協議。殺意の有無などの争点や証人や証拠を採用するかどうかなどを決めた。審理の迅速化や裁判員の負担軽減のため、証人尋問や論告などの所要時間なども詳細に検討した。

 裁判員役は函館市内・近郊の一般市民から選任する予定。裁判は2日間の日程で、初日に冒頭陳述や被告人質問などを行い、2日目に論告求刑、評議や判決宣告を行う。

提供 - 函館新聞社



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