西尾市長がロシア全権大使に大統領の訪問要請

update 2008/2/15 09:27

 ロシア政府高官のサフォーノフ・オレグ極東連邦管区大統領全権大使の一行6人が14日、函館市の西尾正範市長を表敬訪問した。西尾市長が7月の北海道洞爺湖サミットで、大統領の函館訪問を要請。サフォーノフ全権大使は明言を避けたが、懇談後の記者会見で「西尾市長の要請はプーチン大統領にもちろん伝える。しかし、大統領が受け取るかどうかは彼の判断。(3月2日に行われる大統領選挙で就任する)将来の大統領の判断にもなる」と述べた。

 西尾市長は懇談後、「思いは当然、大統領に伝わるだろう」と期待した。

 全権大使は大統領直轄の高官で、サフォーノフ氏は大統領の命を受け、ロシア極東地域を統括する。今回の訪問目的について「サミットとはあまり関係なく、高等教育に関する視察が目的」と述べた。しかし、全権大使ら一行が本国から函館を訪問するのは異例で、サミットの大統領訪問地としての下見ではないか、との見方もある。

 西尾市長は、函館とロシアの歴史的な友好関係の深さを紹介。開港後のロシア領事館やハリストス正教会の開設、姉妹都市のサハリン・ユジノサハリンスク市との間に定期便があることなどを強調した。

 2000年にはロシア正教会総主教のアレクシー2世が函館を訪問してから東京を訪れたことも伝え、大統領の訪問を重ねて要請。ロシア極東大函館校の市立化の考えも改めて示した。

 サフォーノフ全権大使は、市内船見町にある旧ロシア領事館の保存を高く評価し、両国が協力し、博物館的な活用を図ることを提言した。全権大使は15日、極東大函館校で開かれるロシア弁論大会などを視察する。

提供 - 函館新聞社



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