市公民館 改修を…18日にコンサート 気運盛り上げる

update 2007/2/14 12:40

 函館市公民館を音楽ホールに―。市内の音楽家や建築家らでつくる函館市公民館活性化ネットワーク「イキ!ネット」(松石隆代表)は18日午後2時から、市公民館(青柳町12)でクラシック演奏会「公民館マチネ」を開く。同団体は「昭和」の趣ある同公民館を市民会館や市芸術ホールに次ぐ音楽ホールとして活用することを市民らにアピール。長く使えるよう、コンサートでは出演者と聴衆に講堂の利便性や音響効果などについてアンケートを行い、公民館の現状を市に訴え、改修にこぎ着けたい意向だ。

 市公民館は1933(昭和8)年に完成。漆喰(しっくい)壁で落ち着いた雰囲気の講堂は全346席。音響が良いと演奏家に好評だが毎年、修繕が必要になるなど老朽化が進んでいる。遮音性の悪さや駐車場がないなどの課題も多い。

 98年の市芸術ホール(五稜郭町37)完成以降、地元演奏家の活動が活発化。同ホールの予約がなかなか取れない状況となった。松石代表は「演奏活動ができなければ、音楽文化が衰退してしまう」と危機感を強めて昨年、音楽家や建築家ら10人で「公民館の活用促進を」と同団体を発足させた。

 「マチネ」とはフランス語で「昼の公演」の意味。コンサートでは、指折りのメンバーが出演する。チェンバロ奏者の森洋子さん、ピアニストの畑中一映さん、畑中佳子さん、伊藤亜希子さん、フルートに松石隆さん、クラリネットに岩平尚子さんと豪華な顔触れだ。

 公民館はかつて函館の音楽活動の拠点で、「幼いころ、この講堂でピアノを発表したことがあります」(伊藤さん)と地元演奏家にとっても思い入れがある。また、客席数や2階建ての造りが「室内楽など中小規模コンサートにぴったり」と松石代表さん。「このままでは地元演奏家の活動が鈍ってしまう。市民の生の声を市に伝え、改修を求めたい」と話している。今後も2、3カ月置きに演奏会を開く予定で、第2回は4月8日を予定している。


 駐車場不足を補うため「カフェフォルテ元町」(元町20)、「ホテル函館山」(同19)、「新鮮喰味沙羅の月」(青柳町9)周辺飲食店3店とタイアップ。3店でランチを予約した来場者は、各店駐車場が利用できる。

 演奏会は午後1時半開場、同2時開演。入場料1000円(ランチは別料金)。チケットはカフェやまじょう(元町30)などで販売中。問い合わせは事務局TEL090・1389・2813。

提供 - 函館新聞社



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