函館商工会議所と銭亀沢商工会/統合協定書 締結

update 2007/3/1 11:12

 函館商工会議所(高野洋蔵会頭)と函館市銭亀沢商工会(中浜八郎会長)は28日、同市内の竹葉新葉亭で、4月1日の統合に向けた協定書の締結式を行った。両団体の議員・会員らが見守る中、高野会頭と中浜会長、そして立ち合い人を務めた井上博司市長が署名。今後、同商工会は31日付けで解散するものの、同会議所銭亀沢支所に名称を変更して業務を継続。同会議所は新年度から、支所を備えた組織として生まれ変わる。

 同会議所は1895年、同商工会は1961年にそれぞれ発足。市が66年12月に旧銭亀沢村と合併した後、80年から商工団体の在り方について模索してきたが、商工会議所と商工会との性質の違いや慎重論が上がったことなどから、議論が進展しなかった経緯がある。

 しかし、2001年に道からの補助金が削減され、04年には市亀田商工会(大角正治会長)を交えた3団体で統合に向けた協議を再開。しかし、05年3月に、同商工会が協議からの脱落を表明したものの、同会議所と市銭亀沢商工会は統合に向けた話し合いを重ね、今回の同意に至った。

 締結式では、中浜会長が「1地域1経済団体のあるべき姿に向けて熱心な働きかけと、積極的な考え方が締結するに至ったゆえんと考える」とあいさつ。協定書に3氏で署名をした後、握手を交わして新たな体制でのスタートに向けて決起を誓った。

 井上市長は「今回の統合合意は双方の団体、函館市にとって、歴史的にも記念すべきもので、感慨深いものがある。新しい商工会議所では、それぞれの特色や培ったノウハウを十分に発揮し、一体感を持ってより一層地域に愛される存在になってほしい」と祝辞を述べた。

 高野会頭は「今日まで長い道のりだった。新幹線の着工と同様、長年の懸案事項だったことを考えると、感無量と言える」と心境を語った。また、1市1経済団体を原則として掲げていることから、現存する亀田商工会と東商工会については「一概にすぐにとは行かないまでも、これからも両商工会との接触を続け、交渉を進めながら、できるだけ統合の機会が熟すように努めていきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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