第3セクター「南かやべ健康村」破たん

update 2007/3/1 11:11

 函館市の第3セクター「南かやべ健康村」(大船町、関根弘社長、資本金5000万円)が3月末で解散することが28日、分かった。2月27日に開いた臨時株主総会で決定。累積欠損金がことし1月末で約7400万円に増え、収支が改善する見込みが立たないため。今後、清算方法などを検討し、従業員11人は3月末で解雇する。

 同社は、旧南茅部町と、地元商工業者が出資して1994年8月に設立。95年4月から町営温泉施設「南かやべ保養センター」と、同年10月からホテルひろめ荘の管理運営をしてきた。2004年12月の合併で、函館市が引き継ぎ、本年度から両施設の指定管理者となっている。

 同社の03年度までの累積欠損金は約2193万円。04年度は単年度で1518万円、05年度は同2394万円の赤字だった。本年度も1月末現在約1300万円の損失が出ており、累積額は約7400万円に上る。

 28日開会の市議会定例会に南茅部支所は同社の新年度事業計画を報告。それによると、予定損益計算書では、ひろめ荘の利用計画人数は1万4560人。現在浴場部分を改修中の保養センターは同9万5000人を見込み、単年度で253万円の利益を見込んでいる。

 しかし、集客力向上は見込めるものの、経営を採算ラインに乗せるのは難しいと判断。同社を解散し、清算することにした。市の出資分2600万円は、清算方法決定後、放棄する方針。

 解散決定を受け、市は、新たな指定管理者の公募を検討しているが、決定は早くても新年度以降となる見込み。4月以降、ホテルは休業し、条例の改正を経て、保養センターを直営とする方向で協議していく。

提供 - 函館新聞社



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