歴風文化賞発表

update 2007/2/7 12:16

 函館の歴史的風土を守る会(歴風会、落合治彦会長)は、2006年度の「歴風文化賞」を発表した。函館市内・近郊の歴史ある建造物などを後世に残そうと、毎年、表彰している。本年度は函館市と北斗市の建築物3件と、両市の2団体、函館市の1風景が選ばれた。表彰式は23日午後6時半から函館市末広町の五島軒本店で開かれる。

 同賞は1983年度に創設され、本年度で24回目。建造物の貴重性、持ち主の保存に対する努力や、郷土文化、景観へ寄与した団体をたたえる。昨年12月28日、会員約15人が審議し、3日までに決定した。

 「保存建築物」として選ばれた3件は、「函館どつくレンガ倉庫」(函館市弁天町20)、「島津京子邸」(北斗市中央1)、「種田英治邸」(同)。

 函館どつくレンガ倉庫は大正初期以前に建設。全長は100メートル以上もある。レンガの積み方はイギリス、フランス積みなどさまざま。明治末期から大正初期に建設された函館の倉庫の歴史を伝えている。

 島津京子邸は19(大正8)年に建てられた木造2階建て住宅。2階の瓦ぶきの大きな入母屋(いりもや)屋根や、1階の出格子窓(でごうしまど)など、豪快で繊細な造りがしっかり保存されていることが評価された。

 種田英治邸は1897(明治30)年以前に建てられた、切妻妻入(きりづまつまいり)形式の伝統的な町屋。函館付近には明治中期以前に建てられた住宅はほとんど残っておらず、同時代の歴史を知る上で貴重な建築物。

 「団体賞」は、旧大野町(現北斗市)の文化財を後世に伝承する活動を展開する「大野文化財保護研究会」(木下寿実夫会長)と、函館山にある三十三観音や観音コースの清掃、環境美化に努める「函館山三十三観音清掃ボランティア」(山下寿津子代表)が選ばれた。

 また、引き継がれる景色の「原風景」には、洋風の耐火建築物が並ぶ函館市末広町の「銀座通り」が選ばれた。

提供 - 函館新聞社



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