元課長を再逮捕…亀田農協1億円盗難容疑

update 2007/2/6 13:20

 函館市亀田農協(函館市昭和4)で昨年12月、金庫室から現金約1億円が盗まれた事件で、函館中央署は5日、同市西桔梗町、同農協の元金融部運用課長の男(57)=詐欺容疑で逮捕、送検済み=を、盗みの疑いで再逮捕した。

 調べによると、元課長者は昨年12月4日午後7時半から同11時半ごろまでの間に、同農協1階の金庫室内から現金9995万8000円や、ハードディスクレコーダー1台(約20万円相当)などを盗んだ疑い。

 自宅隣の畑地から発見された現金は約9400万円。差額分は、架空の投資話でだまし取った顧客への弁済や自分の借金の返済に充てており、任意同行時に所持していた現金約220万円もその一部だった。

 調べに対し、元課長は「借金の返済や詐欺事件を隠ぺいするために盗んだ」と供述。犯行当時の負債総額は約4200万円に上り、借金の理由は「パチンコや競馬、競輪で使ったため」と話しているという。

 これまでの調べで、元課長は犯行当夜、残っていた職員に帰宅したように見せかけ、2階で身を潜めていた。発覚を恐れ、防犯カメラの映像が記録されているハードディスクレコーダーも一緒に運び出したり、犯行時に建物への出入りを繰り返したりしたという。

 同署は、内外の鍵を壊された形跡がないことなどから、当初から内部犯との見方を強めて捜査。元課長は事件当夜に明確なアリバイがなかったことなどから最重要人物として捜査線上に浮かんでいた。

 また、昨年12月4日夜は、同農協の忘年会で幹部職員らが不在だった上、この日は通常より多い現金が各支店から集められていたことから、同署は計画的な犯行とみて、さらに元課長を追及していく。

      ◇ 

  函館地検は同日、元課長を詐欺の罪で函館地裁に起訴した。起訴状によると、元課長は昨年10月24日午後2時半ごろ、函館市内に住む無職の女性顧客(当時78)に、同農協で取り扱っていない国債の購入を持ち掛け、現金150万円をだまし取った。

提供 - 函館新聞社



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