パスポート発給件数、2年ぶりに増加

2007/2/4
 2006年に渡島管内で発給された一般旅券(パスポート)の件数は、前年比12・7%増の6996件で、2年ぶりに増加した。1995年から発給が始まった10年間有効旅券が有効期限を迎えたことによる切り替え需要が全体を押し上げるとともに、2003年に発生した新型肺炎(SARS)以降の回復基調が軌道に乗ったためとみられる。

 内訳は、10年旅券が同35・8%増の3736件。このうち有効期間内での切り替えが同78・4%増の944件で、新規発給は同25・6%の2792件。一方、5年旅券は新規と切り替え合わせて同5・6%減の3257件で、6年ぶりに10年用が5年用を上回った。このほか往復・限定旅券が3件。

 年代別では例年通り20代が1338件で最多だったが、同2・6%の減。未成年も1142件の同7・4%減で、若者の減少傾向が目立つ。これに対し、50代が同34・5%増の1315件、60代が同44・0%増の848件、70代が同24・2%増の298件と、中高齢者の大幅な伸びが顕著となっている。性別では男性が同8・1%増の3233件、女性が同17・0%増の3763件。

 市町別で見ると、函館市が全体の73・9%の5167件で、2位は北斗市の664件(全体の9・5%)、3位は七飯市の458件(同6・5%)と3市町で全体の89・9%を占めた。

 過去20年間の一般旅券発給申請件数は、1986年の4209件からほぼ毎年上昇を続け、96年に1万1662件でピークを迎えた。98年には9720件と1万件を割り込んだが、2000年には再び1万1651件まで回復。しかし、01年の米同時多発テロや03年のSARS騒動などで同年は5168件まで落ち込んだが、その後は順調に回復を続けている。

提供:函館新聞社

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