アクションプランまとまる…地域づくり交流連携フォーラム

2007/2/3
 【乙部】渡島西部4町と桧山南部4町の広域連携の在り方を話し合う「地域づくり交流連携フォーラム」(室谷元男委員長)の第7回会合が2日、乙部町民会館で開かれた。「シーニック・バイウェイルート」の形成に向けた準備会の設置や、8町の地域資源を生かした長期滞在型観光の実現に向けた「滞在観光情報ネットワーク」の設置などを提言するアクションプランをまとめ、2年間に及ぶ議論を締めくくった。

 「シーニック―」は、道路を中心に、美しい景観や地域資源の活用などを、沿道の地域連携で進める構想。本年度で議論を終える同フォーラムを母体に、8町の地域づくり団体による緩やかなネットワーク作りを提案。国へのルート申請に向けた議論促進を求めている。

 滞在観光情報ネットワークについては、両地域で活動するNPO(民間非営利団体)などを中心に、行政、農漁協、観光協会などの賛同を得て、長期滞在観光客の誘致、体験型観光に携わる人材育成などを進めるよう指摘。また、8町に住む工芸や芸能、農水産加工技術などを持つ優れた人材をデータベース化し、起業や観光資源としての活用を求めた。

 ファシリテーター(促進者)として参加した奥平忠志氏(NPO法人どうなん『学び』サポートセンター理事長)は「全国でも縄文時代から中世につながる、特異な歴史的背景を持った8町を差別化する必要がある。2つの新組織を柱に実現してほしい」と話した。

 同フォーラムは、3月2日午後3時から、木古内町中央公民館で「地域づくり交流連携フォーラムin木古内」を開き、同プランの内容を地域住民に報告する予定だ。

提供:函館新聞社

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