乗務員は車内で禁煙…タクシー会社「相互交通」開始

2007/2/2
 道内最多の車両保有台数(小型368台)を誇る函館市内のタクシー会社「相互交通」(昭和2、櫻井忠志社長)は1日、全車両を「準禁煙車」とし、乗務員は車内でたばこを吸わないことにした。同社によると、道南のタクシー業界では初めての試みという。

 「たばこ臭くない車にしてほしい」「たばこを吸わないドライバーにして」という客の要望が、以前から多く寄せられていた。さらに、2004年と06年に乗務員に喫煙アンケートを実施した結果、禁煙者が増えていることが分かり、実施に踏み切った。

 導入に向け、喫煙者と禁煙車の乗務員が話し合いを重ねて合意を得た。さらに、同社の掲示板で呼びかけ、一人一人に文書で通知するなど約2年かけて周知を図ってきた。

 また同日付で、構内での喫煙を禁止。控え室や整備工場など4カ所に喫煙所を設け、禁煙化に向けた取り組みを進める。

 この日は、出発前の乗務員約200人の前で櫻井社長があいさつ。「愛煙者はつらいと思うが、公共車として社会のニーズに応えなければならない」と協力を呼びかけた。

 その後、乗務員全員で「禁煙・無事故宣言」を復唱。同社出入り口では櫻井社長がテープカットを行い、早速「準禁煙車」となったタクシーが営業を始めた。

 車内と自動ドアの取っ手の上にステッカーが張られている。なお、乗客は喫煙できる。

提供:函館新聞社

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