市長査定スタート

2007/1/30
 函館市の2007年度予算編成で29日から、市長査定が始まった。井上博司市長は今春、2期目の任期が満了し、4月に市長選を控えているため、政策的な予算を盛り込まない骨格予算となる。最終的には新市長の下で、6月議会での補正を経て実質的な当初予算が決定する。人口減が続く中、少子化対策など市が抱える当面の課題に対し、当初予算として組み込まれるかなど、市長判断が焦点となる。

 予算編成を拘束するものではないが、市が昨年まとめた07年度から09年度までの中期財政試算によると、地方交付税の削減や市税の減収により、新年度は約31億円の財源不足が生じる見通しで、厳しい財政状況に置かれている。

 査定では、財政下の職員が市長に編成内容を報告。主な事業では、箱館奉行所復元整備、市立函館高校開設に伴う東高校校舎改修費、函館公園や見晴公園の整備事業など、継続事業費などが盛り込まれる見込み。このほか、生活保護費などの民生費や人件費など、義務的経費は当初予算に計上される。

 査定は2月2日までの5日間の日程で、新年度予算案は13日に発表される予定。

提供:函館新聞社

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