2007/1/29
函館市芸術ホールを舞台に、全国で活躍するクラシック演奏者を招くリサイタル・シリーズ・(函館市文化・スポーツ振興財団など主催)が28日、開かれた。昨年10月から始まった同シリーズの最後を飾ったのは、ロンドンを拠点に活動するピアニスト三浦友理枝さん。華麗で繊細なテクニックで、満席の聴衆を魅了した。
オープニングは最も得意とする作曲家ショパンの「即興曲」で幕開け。ショパンの美しい旋律や至難なパッセージ(メロディーの間に急速な音の上げ下げをする音符群)をこん身の演奏で弾きこなした。
「12の練習曲」「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」のほか、ドビュッシーの「アラベスク1、2」、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、バーバーの「ピアノ・ソナタ」の4作曲家の作品を披露。聴衆はオペラグラスを片手に華麗な指さばきを見入り、繊細な音色にうっとり。1曲ごとに万雷の拍手が送られた。
提供:函館新聞社
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