五稜郭タワーの年間搭乗客数/きょうにも創業以来初の100万人

update 2007/1/4 11:32

 五稜郭タワー(中野豊社長)の本年度(2006年4月―07年3月)の搭乗客数が、1964年の創業以来初めてとなる100万人台突破に向けて、着実に数字を伸ばしている。3日の営業終了時点での搭乗客数は、99万9632人。帰省客や観光客で人出の増える年始に、1日あたりの平均で約2500人が利用していることから、4日午前中にも達成されそうだ。

 同タワーは、現社長豊氏の父である中野真輔氏が、五稜郭築城100年にあたる64年の12月1日に開業。高さ60メートルのタワーには、地上45メートルに位置する展望台を備え、特別史跡五稜郭の星形を眺められることから、函館の新たな観光名所として市民や観光客から脚光を浴びた。

 初年度は、4カ月間で3万1190人が利用。初の12カ月間通しての営業となった65年度は15万9822人に上り、66年度に20万人台、73年度に30万人台、82年度に40万人台と段階を踏み、87年度には一気に60万人台を突破。函館観光の目玉としての地位を確固たるものにしていった。

 また、90年度には搭乗客数の累計が1000万人を超え、92年度には、過去最高となる93万9273人を記録した。その後、バブル崩壊や国内外観光地との競争激化などで低迷が続いたが、同タワーの創業40周年を機に、タワー建て替え構想が浮上。04年11月に総工費30億円を投じて着工し、旧タワーは40余年で2223万8626人に利用され、その役目を終えた。

 約1年半の工期を経て、昨年4月に生まれ変わった新タワーは、避雷針の最頂部が107メートル、展望台が地上からそれぞれ高さ86メートル、90メートルの2層構造で、最大500人を収容。同月は7万8925人が利用し、翌5月には92年8月に記録した15万5人を大きく上回る18万3774人と月間過去最高記録を更新すると、10月まで6カ月連続で月間10万人台を保った。

 また、12月上旬には92年度に記録した年間最高の搭乗者数を更新。同月末時点で99万1701人を数え、年明けの搭乗者は1日あたり約2500人で推移していることから、100万人台突破は時間の問題となった。

 中野社長は「いつもとは違う慌ただしい年となった。新タワーは物珍しさも手伝って、市民を中心に多くの人に評価してもらったが、1度ならず何度でも足を運んでもらえる施設にしていけるよう、2年目以降が勝負」と話している。

提供 - 函館新聞社



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