西大沼小学校、106年の歴史に幕

update 2006/3/19 14:03

 【七飯】七飯町立西大沼小学校(西大沼238、佐藤茂樹校長、児童4人)の卒業式と閉校式が18日、同校で開かれ、106年にわたる歴史が静かに幕を閉じた。

 同校は1899(明治32)年、当時の峠下村蓴菜(じゅんさい)沼に峠下尋常小学校の蓴菜沼分校として創立。今の校名となったのは1957(昭和32)年で、63(同38)年9月に現在地に校舎を移転。99年には創立100周年を迎えた。

 小規模校として地域の特色を生かしながら教育活動を進めてきたが、平成に入り児童数が2けたを割る年が続くなど、児童減少に歯止めがかからず2004年に町教委やPTA、地域住民が話し合い閉校を決めた。

 卒業式、閉校式には卒業生や在職した教職員、地域住民ら約140人が出席。卒業式では、ただ一人の6年生、坂本彩花さんに佐藤校長から卒業証書が手渡された。また、4月から大沼小学校に通う在校生の坂本遥さん(5年)、青山雅さん、山上隆法君(以上4年)の3人には修了証書が授与された。

 続く閉校式で水嶋清町長が「1世紀以上に及ぶ歴史を閉じることは感慨深いものがある。西大沼小学校で学んだことを基礎に豊かな人間形成をはぐくみ、心身共にさらなる成長を願っています」と式辞。

 佐藤校長は「本校にゆかりのある人たちには残念なことだが、子供の将来を考えたとき、良い結果につながることを切に願っている」とあいさつした。

 最後に児童4人が学校の歴史やそれぞれの思い出を次々と発表。来場者は惜別の思いに目頭を熱くしていた。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです