脊椎センター来月開設…函館中央病院

update 2006/3/9 10:18

 函館中央病院(函館市本町33、橋本友幸病院長)は、4月から脊椎(せきつい)の病気を専門に診療する「脊椎センター」を開設する。道内で脊椎専門の診療科は美唄市の美唄労災病院に次いで2番目。橋本院長は「患者に負担をかけず、効率の良い治療ができ、道南地域の脊椎治療の中心的な役割を担いたい」と話している。

 同センターは南棟5階に窓口を設置。脊椎外科指導医(日本脊椎脊髄病学会認定)の橋本病院長、重信恵一診療部長、金山雅弘医長ら5人の医師が診察に当たる。

 脊椎などの病気はこれまで、整形外科が担当していた。腰痛や頸椎(けいつい)といった脊椎、背骨に関連する患者は約4―5割に上る。脊椎手術は年間380例で、北大や札幌医大などの大学病院を上回る。また、同病院での治療実績を基にした研究発表は、国内のほかアメリカでも高い評価を受けている。

 「患者が早く社会復帰できるよう、効率の良い診療を考えたいというスタッフの思いがまとまった」と橋本院長。脊椎診療の第一人者たちが、患者のことを考えた末、約1年で構想がまとまり、開設となった。

 最初は窓口を設けるファーストステップだが、早急に神経内科、リハビリを担当する医師もセンターに含め、発展させることを考えている。また地域連携を踏まえ、骨粗しょう症予防の啓もう活動も視野に入れている。

 橋本院長は「これからの医療はチーム医療が大切」と話す。同病院では小児科と婦人科の機能を総合的に連携させた「総合周産期センター」を導入した実績もあり、「脊椎センター設置の知らせは、患者にとっても朗報になるのでは」と期待している。

 「自分の脊椎の病気の具合が分からない人も大勢いると思う。自身のことを知るためにも利用してほしい」と呼びかけている。

提供 - 函館新聞社



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