「障害者」→「障がい者」 市、表記改め使用統一へ

update 2006/1/25 11:14

 函館市は、発行する文書や出版物などで、「障害者」の表記を「障がい者」と一部平仮名に改めて統一使用する方向で庁内の調整を進めている。「害」の文字が一般的に悪いイメージを与えるためで、2005年度策定中の「市障害者基本計画」(06―15年)の施行に合わせ、新年度から実施したい考え。

 道内の一部自治体でも変更しており、市福祉部は「言葉を使用する側が障害者の心理に配慮すべきだ」と見直し理由を説明する。

 同部では現在、表記変更の対象となる範囲や、「障がい者」と「障がいのある人」の言い回しを使い分ける場面の統一など、細部を詰めている。

 昨年6回にわたって開かれた同計画の策定委員会で、障害者団体のメンバーや福祉関係者らの意見を聴取した。障害者からは「表記を変えたところで、本質を変えなければ意味がない」との指摘もあったが、反対意見はなかったという。

 これを踏まえ、同部は同計画中の表記も変更する方針。同計画が施行される4月以降、広報誌などの出版物や公文書のほか、庁舎などの案内板の表記を順次、変えていく意向。ただ国の法令、制度との整合性を図るため、条例や国の法令に基づく「身体障害者手帳」などの表記、固有名詞などは、従来通り漢字を使用するという。

 同部は「表記を見直すことが、差別や偏見をなくす心のバリアフリーへとつながる第一歩になる」と話している。

提供 - 函館新聞社



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