ダイエーが百貨店事業の統合を正式決定、棒二森屋は存続へ

update 2005/10/13 10:20

 経営再建中の大手スーパー、ダイエーは12日までに、百貨店事業を東北の子会社「中合(なかごう)」(福島県)に12月1日付で一本化すると発表した。売却の検討が続いていた棒二森屋(函館市若松町)を運営する子会社、アドバンスド・デパートメントストアーズオブジャパン(ADS)は同日付で解散するが、店舗の当面存続が正式に決まった。

 ADSと中合、子会社の十字屋(東京)がそれぞれ開いた取締役会で決定した。合併後の新会社は、十字屋の営業譲渡も受け、棒二森屋を含む黒字6店舗を運営することになる。

 合併に伴い、ダイエーはADSの債務超過を解消し、173億2200万円の債権を放棄。合併後も各店の名称は変わらず、当面人員削減はないという。新会社の社長には、中合の広浜茂顧問(58)が就任の予定。2006年度の売上高は480億円を見込む。

 12日はダイエー顧問の成田公明氏が函館市役所を訪れ、井上博司市長に報告した。成田氏は「棒二森屋は歴史と由緒ある百貨店。フロー(流れ)で見れば営業成績を上げており、6店舗の中で大きな存在。債権放棄も大きい」との認識を示した。

 井上市長は「市や商工会議所などと要請を行ってきたが、今回の決定には心から感謝申し上げたい」などとコメントを発表した。

 棒二森屋は、1936(昭和11)年に荻野呉服店と森屋商店が相馬合名会社(当時)の支援を受け設立。初代代表は荻野清六氏。81年にダイエーと業務提携し、82年アネックス新館をオープン。94年、ADSが営業権を買収していた。

提供 - 函館新聞社



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