五稜郭タワー、展望台をリフトアップ

update 2005/10/7 10:35

 建て替え中の五稜郭タワー(函館市五稜郭町)で6日、展望台をつり上げる作業が行われた。地上で組み上げられた重さ1200トンの展望台は、ゆっくりと上昇。7日には、新タワーの全ぼうが現れる。

 昨年11月に着工した新タワーは、基礎工事後に型枠と一体の作業台を油圧ジャッキで上げながらコンクリートを打設し、1日平均約3・5メートルずつ“成長”。航空制限や工期短縮などを考慮し、地上で約2カ月かけて組んだ展望台を高さ98メートルの最上部から持ち上げる「リフトアップ工法」が採用された。

 「リフトアップ工法」は「リフティングジャッキ」と呼ばれる油圧ジャッキで橋げたや屋根を上昇させる珍しい工法。施工する清水建設北海道支店では1990年に苫小牧の「ファンタジードーム」(当時)以来道内2例目という。同タワーでは最上部に設置した10台の油圧ジャッキを使い、直径約15ミリのワイヤ150本で展望台を持ち上げた。

 展望台は1辺20メートルの五角形、高さ23メートルで全面ガラス張りの2層構造。床面積は上層部523平方メートル、下層部363平方メートルで、現タワーの約6倍の広さ。約500人を収容できるという。

 同日午前9時に中野社長が「リフトアップスタート」と最上部の20人の作業員に号令。一番の懸念材料だった風もほとんど無く、きしみでスズメの鳴き声のように聞こえるという風切り音の“さえずり”も聞かれず、1時間に約5メートルのめどに最上部を目指した。作業は安全を確認しながら慎重に続けられた。

 中野社長は「ひとつの節目として身の引き締まる思い。市民が朝起きた時には新たな眺望を楽しんでもらえるはず」と話していた。

 展望台は2週間程度かけて接合される。来年4月1日のオープンを目指す。総工費は30億円。

提供 - 函館新聞社



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