「貴重な一票」は600円、無駄にしないで投票を

update 2005/9/10 15:35

 「貴重な1票」「掛け替えのない1票」などと言われるが、果たしてどれぐらい貴重なのか?選挙執行経費を有権者数で割ることで、有権者1人の投票への必要経費「1票の値段」を算出してみた。選挙経費を取りまとめる渡島支庁によると、2003年11月の前回衆院選で、管内分の執行経費は、ざっと2億2706万8526円(最高裁判事の国民審査経費を除く)。果たして「1票はおいくらに」―。

 国政選挙にかかる費用は全額国が負担し、道を通じて各自治体に交付される。その額は「選挙執行経費基準法」に基づき、有権者数や投票所の数などによって算出。今回の選挙は有権者数が確定していないため、まず概算で支払われ、その後、定時(選挙時)登録者数に基づき、精算される。

 函館市の場合、執行経費が8396万5547円で、選挙人名簿の定時登録者数が23万4815人だった。割り返すと、有権者1人当たりの「1票の値段」は358円と算出された。管内全体では37万6639人で、603円だったことになる。

 執行経費の内訳は、職員の人件費や会場費などにかかる投票所経費が最も高く、函館市で4309万7591円、全体で1億1948万9019円。このほか、ポスター掲示板費、選挙公報発行費なども。自治体別で見ると、おおむね有権者数に比例し、最も低かったのは旧椴法華村で286万621円だった。

 前回衆院選、昨年の参院選と投票率が「全道ワースト1」が続く函館市。担当する渡島支庁地域政策課は「貴重な1票を無駄にしないよう、多くの人に選挙に足を運んでもらいたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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